タマゴじゃないタマゴ。
見た目は液体状の黄色いボトルで、フライパンの上で焼くとスクランブルエッグができてしまう。
商品名は「JUST Egg」。
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植物代替食品が様々、登場している中でもこのJUST Eggについてご紹介しつつ、
今後の事業展開も深堀りしていきましょう。

出典(https://www.ju.st/products/just-egg)
1.植物由来の卵製品を開発した「Eat Just」
彼らの商品は豆から作られていて、商品は3つ。
「JUST Egg」が主力商品で、タマゴをといたような、液体状のタマゴソースのような形で提供。
アメリカではスーパーマーケットなどで、4.99ドル(約500円)で手に入れることができる。

出典(https://www.ju.st/products/just-egg)
2つ目は「JUST Egg Folded」
こちらは長方形のシートような形状をしたタマゴ。
主に朝食用として食べられるようで、トースターでそのまま焼くこともできるそう。
価格は5.99ドル(約600円)。

出典(hhttps://www.ju.st/products/just-egg-folded)
最後が、「JUST Egg Sous Vide」
冷凍食品で3種類のタイプがある。
アメリカ版、日本版、メキシコ版の3つで、日本版はさながら「がんきもどき」のよう。
材料はマッシュルーム、さつまいも、ふりかけなど。
ベースとなる素材は同じだが、それぞれに国の特徴を素材で表している。
アメリカ版は、ローストポテト、赤ピーマンなど。メキシコ版はチリペッパーや黒豆、メキシコ産のポブラノというピーマンも含まれている。

出典(https://www.ju.st/products/just-egg-sous-vide)
2.『JUST』ってどんな会社?
2011年にアメリカ、カリフォルニア州にてハンプトン・クリーク社として創業。
CEOのジョッシュ・テトリック氏が、最初タマゴを使わないマヨネーズを開発。
「JUST Mayo」という製品から、アイデア展開し、現在の「JUST egg」の作り上げました。
その後社名を「Eat Just」に変更したようです、本社はカリフォルニア州サンフランシスコに位置しています。
今では各商品がアメリカ国内の小売店、ウォルマートやセーフウェイなどで販売され、2016年時点では
企業価値が1,000億円規模になり、ユニコーン企業入り。
一見順調に成長してきたように思える同社は、実は過去に「JUST MAYO」というネーミングセンスが、
ホンモノのタマゴを使用している感じで、消費者を騙していると疑いをかけられたことも。。
当時は、FDA(アメリカ食品医薬品局)の調査も受けたようで、もちろん
きちんと認可を受けて、事なきを得たようです。
3.これからの事業拡大
シンガポールの食品庁と協力して、培養した鶏肉の販売をスタートしています。
試験管の中で、鶏肉が出来上がっていく、、らしいです。
こちらは海外Youtuberさんが、「Eat Just」が提供している、鶏肉をグルメリポートした動画です。
美味しそうにチキンナゲットを食べていますね!
同社で、培養肉を作るのに使う細胞株はニワトリを殺さずに採取しており、
タンパク質、ミネラル、砂糖、塩などなどの栄養を独自配合した養分が与えられます。
そして、すくすくとチキンナゲットへ成長するわけですね。
すでに「GOOD Meat」という商品名で、販路を拡大しています。
4.まとめ
なぜ植物代替食品のスタートアップが成長しているか。
それは、環境問題を解決できるからです。
「Eat Just」の製品は、通常のニワトリから生産するタマゴの生産過程と比べて、
98%少ない水、93%少ない二酸化炭素排出量、そして、86%少ない土地で製品が作れます。
これによって同社の調査では、2,300万キロのCO2を削減、9,400エーカーの土地、
さらに58億ガロンの水を使わなくて済みます。
2050年には世界人口が、72億人から100億人に増えると言われています。
私たちが食料を確保していくのも大事ですが、人口が増えて、生産すべき食料が
増えるほど、地球温暖化が進み、災害(海水面上昇)、疫病の拡散、水不足などが進行します。
日本でも早く、「Eat Just」の製品が流通するようになると良いですね!
★Just
★Just紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=6nPmSh6GzfY
★フォーブスのコラム
https://forbesjapan.com/articles/detail/36910
★Tech Crunchの記事①
★Tech Crunchの記事②